今日は昨日に引き続き客室乗務員から秘書へ転職してわかったこと【後編】をお送りします。
目次
秘書に必要な+αスキル
はじめにCA時代にプラスして秘書に必要なスキルを紹介します。
言うまでもなくPCスキル
こちらに関しては皆さんもお分かりかと思うので、詳しくは説明しませんが、秘書に転職するならば、最低限のPCスキルが必要です。
・Word:挨拶状作成、はがきの宛名作成など
・Excel:リストの管理、簡単な表作成(四則演算含む)など
・Power Point:プレゼンテーション作成など
最低限、以上の操作ができれば問題ないです。
私の場合、大学の授業で多少触れていた程度だったので、秘書になってから先輩に聞いたり、Google先生に聞いたりしていました。
秘書であればそれほど高度なPCスキルは求められないので、そこまで構えることはないと思います。
規則正しい生活と自己管理
自己管理という点ではCAと同じですが、秘書は規則正しい生活が重要です。
なぜかというと、1日約8時間×月〜金まで5日間働いてみるとわかるのですが、かなり疲れます。(当たり前)
CAをしていると朝早ければ終わりも早く、遅ければ終わりも夜遅いですが、オフィスで働くとなると毎日それなりに長く、また残業が長引いても翌朝はいつも通りに出社しなくてはいけません。
私はこれが意外とキツく、CA時代のようにある程度のインターバルがある方が体は楽でした。
また私は夜更かしが好きなので、CA時代は遅パタや深夜便の前日までは好きなだけ夜更かしを楽しんでいたのですが、オフィスワークを始めてから、金曜日と土曜日しか夜更かしができなくなってしまいました。。。泣
とは言え、規則正しい生活ができることは間違いないので、健康には良いと思います。
またCAは毎回メンバーが違うため、主基地発の場合であれば体調不良でお休みしたとしても多くの場合、引継ぎ等は不要ですが、オフィスワークの場合、仕事は連続的なため、体調不良等で休んだ場合、電話やメールなどで細かく引き継ぎが発生する場合もあります。
また自分が穴を空けた分は別の誰かが残業等をして補ってくれています。
CAのスタンバイも代わりの誰かが穴を埋めてくれている点には変わりないのですが、単発的な仕事と連続的な仕事とでは代わりの人の負担も変わってきます。
そのような事情により、秘書は規則正しい生活と自己管理がとても大切になってきます。
自己解決力
こちらはグループセクレタリーの場合はそこまで当てはまらないかもしれませんが、一人で付く場合には特に必要なスキルです。
とても印象深かったのは転職活動中、まだ秘書という仕事の全体像が掴めなかった頃、面接時には必ず
「御社の秘書としてどのような人材が必要とされていますか?」
と面接官に質問するようにしていました。
それに対する答えで多かったのが「孤独でも頑張れる人です」という返答だったのです。
私はチームで働くのも好きですが、一人で働くのも苦にならないだろうと思っていました。
しかし、実際に働いてみてわかったのは、CAという常にチームの中で働いていた環境に慣れてしまうと、一人で働くというのは想像以上に大変だということでした。
チームで働いている時は色々な人に気を遣わなくてはならず、それはそれで気が休まりませんでしたが、一人も一人でなかなか辛いです。
具体的に何が辛かったかというと、社長に何か理不尽なことを言われた時、傷ついた時、本当にこの仕事の方向性でいいのか不安な時、そして社長の外出時の暇な時間などです。
もちろん先輩に聞くことはできますが、基本的には一人で対応することになるので孤独感は拭えなかったです。
航空会社で働いていた頃はいかに周りの人に助けてもらいながら働いていたか初めて実感しました。
CAと秘書の決定的な違い
ここからは私がどちらの仕事も経験して、似て非なる2つの職業のここが大きく違う!ということをざっくりとしたイメージで説明したいと思います。
CA…自由・ぶっとび・個性・協調性
いきなり失礼だったかもしれませんがお許しください。笑
私が働いて体感したCAのイメージは上記のようなものでした。
みんな基本的な協調性はあるものの、さらに個性もある。これはCA特有の強みであり、魅力です。
そしてよく使われていた言葉が「あの人ぶっとんでるよね」というような良くも悪くも個性を象徴するような表現です。笑
私も含め、多かれ少なかれ皆それぞれにぶっとんでいて、それでいて一つにまとまることもできる。これがCAのすごいところです!
CAの仕事の目的:「お客様に安全で快適な空の旅を提供する」
ここでCAに必要になってくるのは、特別感・非日常感を演出するパフォーマンス力です。
具体的には、食事やドリンクを価値あるものに魅せる、笑顔・アイコンタクト・Spot Conversationでおもてなしを表現するなどです。
ここがCAならではの職能だと思います。
秘書…規則的・きっちり・サポート・協調性
CAの印象と比べてもだいぶ違いますね。どちらがいい・悪いではなく。
先程も説明したように秘書は規則正しくしっかりしたという印象です。
秘書の仕事の目的:「仕事がしやすい環境づくり」
目的を比較するとわかりやすいです。
秘書は演出ではなく”相手が働きやすい環境づくり”を常に意識して働いています。
相手を引き立てる、またはサポートするといったところです。
社長や役員などそれぞれとても多忙であり、その中で”どうやったら仕事に集中してもらえるか”ということに神経を使います。
私が秘書として入社したばかりのある日、社長がふと私にこんな言葉をかけてくれました。
「僕みたいに常に忙しくてイライラしてしまう人間は、あなたみたいにいつも笑顔の人が秘書でいてくれるとそれだけで和んで仕事にも集中できるよ。」
これはとても嬉しかったのと同時に、入社して早々、秘書の役割がどれだけ大切かということを思い知らされました。
まとめ
前編・後編に渡って長々と綴ってきましたが、お読みいただきありがとうございます。
規則正しい生活や良好な人間関係を求めて、CAから秘書に転職を考える人は多いと思いますが、働く上で、また生きていく上で、自分が一番優先したいことは何か?をしっかり考え転職活動を進めていくことが失敗しない方法だと思います。
私も秘書に転職する前は、秘書はどのような仕事なのか、漠然として掴めなかったので、もし同じような状況で転職を考えている方がいらっしゃったら少しでも参考にしていただけたら幸いです。
それでは本日もありがとうございました😌
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