客室乗務員から秘書へ転職してわかったこと【前編】

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今日は祝日!なので朝からのんびりして夫とゲーム(スマブラ)したり、連続テレビ小説観たり、徹子の部屋観たり、、、

もともとおうち時間が大好きなので、1日家にいる時でも基本的には充実しています。

さて今日は私の実体験から感じた、客室乗務員から秘書に転職して気付いたことについてまとめてみました。
*本文中では「客室乗務員」または「CA(キャビンアテンダント)」と表記しています。

客室乗務員から秘書への転職が多い理由

私の周りの転職組元CA同期で圧倒的に多い職業は秘書です。

秘書と言っても社長秘書、役員秘書、また働き方も個人orグループセクレタリーなど様々ですが、今回は総括して秘書全般についてお話ししていこうと思います。

ではなぜ客室乗務員から秘書に転職する人が多いのか、想像はつくかと思いますが以下大きく2つの理由が挙げられると思います。

未経験の割に高収入

これはすごく大切なことです。

なぜかというと、客室乗務員からオフィスワークのできる職種に転職しようとなると、未経験のためまず年収アップやキープはほぼ難しくなります。

しかし未経験のオフィスワークであっても、元CAということが武器となり、年収の下げ幅が少ないのが秘書でした。
*同じ客室乗務員であっても、経験年数・年齢・既婚or未婚、経験企業などによっても差があるので、あくまで一般的に考えて、です。

私の場合、CA歴6年(退職済み)・30代前半・既婚の状態で転職活動を始め、最終面接等で提示された見込み年収はどこの企業も約400万円前後でした。

CA時代に比べたら減収ではありますが、私が転職活動をしていた時の他の事務職転職の相場は300万円前後でした。

年収面から見て圧倒的にCAの秘書転職が有利なことがわかります

CA時代に身に付けたスキルに通ずる部分がある

根本的には全く異なる職種・働き方ではありますが、コアな部分で共通するものがあります

次項ではその2職種の共通スキルについて詳しく見ていきたいと思います。

客室乗務員・秘書に共通するスキルとは?

身嗜み、第一印象の威力を知っている

こちらについてはどちらの職種も身嗜みや第一印象がとても重要な職業であり、また当人たちはそれらが自分や周囲に与える影響の大きさを理解しています

客室乗務員をしていた頃、お客様に良い印象を与えるため、しっかりフルメイク、笑顔、丁寧な案内などを心がけてきました。

それは当たり前であり、客室乗務員としてさらに大切なのが一緒に働くクルーにも良い印象を持ってもらうこと

メイクや身嗜み、話し方、アイコンタクトなどでその人がどんな人かに関わらず、印象は確実に操作できます

それは秘書にも通ずる部分があり、来客・来賓はもちろん、社内では部署を超えた関わりがたくさんあります。

CA時代はフライトが終わればその日のクルーとは別々になり、また違うクルーと一緒にフライトします。

しかし、秘書の場合はより深く長い付き合いになるので、より信頼してもらえることが大切になります

 

社長秘書をしていた頃は、時には無理めな指示や依頼を他部署の部長や課長に依頼しなくてはならないこともあり、私は常に「どうしたら嫌なことでも気持ちよく対応してもらえるか」を考えていました。

その方法が身嗜みを整えることや、第一印象だけでなく普段から印象そのものをよくするといったことでした

普段から何気ない雑談をする、相手の好きな事や特性などを覚えておく、毎日必ず挨拶する、などが私が具体的にとった行動でした。

美的センス

客室乗務員も秘書も美的センスが問われる場面が多々あります

CAならば身嗜み基準範囲内での個性の演出、秘書ならば手土産選びなどです。

こちらに関しては私は胸を張ってお伝えできるものではないので、一緒に働いていた同僚CAや先輩秘書を思い浮かべて説明します。笑

 

まずどちらにも共通して言えることはとにかくお洒落。またお洒落にかける情熱も強いです。

見ての通りCAは制服を着て勤務していますが、同じ制服なのに皆着こなしがすごく上手です。

自分の良さを引き出すメイク、スカーフの巻き方、バッグやペンなどの仕事アイテムのチョイス、はたまたボディメイクに至るまで完璧なまでのセルフプロデュース能力を発揮しています。

また流行ものに敏感で話題のスポット、レストラン、レジャー、お土産などなど私生活全てにおいてセンスの塊のような方々が多数存在します。

またこれはCAたちの生態を現してる感性だなと感じたのは、判断基準は”イケてる”か”イケてない”かということです。笑

「今回の班はイケてる!」「次パタのステイ先はイケてない…」「今月のスケジュールイケてないわー。」これらの会話は日常茶飯事で繰り広げられていました。笑

CAあるあるかと思いますが、彼女たちはあらゆる場面で常に”イケてる”ものへの感度を高めていて、それがまたセンスを磨くことに繋がっているのだと感じます。

 

また社長秘書をしている時に一番お世話になった先輩の秘書の方はもう秘書歴が15年程のまさに”仕事のできるプロ秘書”のような方でした。

その方のすごい部分はたくさん見てきましたが、中でも私をびっくりさせたのは、毎日必ず9cmヒールを履き、とてもカラフルでお洒落な絵柄のバッグを持っていたことです。

会社は駅から徒歩10分ほどの場所にありましたが、先輩はまず家から最寄駅まで自転車、そして満員電車、会社までの徒歩。なんと合わせて片道だけでも約2時間弱もそのスタイルで通勤していたのです。

それでも先輩が毎日お洒落をする理由が「ヒールを履いているだけでアガるから」とのことでした!
*ちなみに私は毎日ペタンコパンプスで通勤中です。笑

彼女たちは「イケてる」「アガる」といったご自身の感覚を非常に大切にしています

段取り力

これもどちらの職業にも通ずるスキルです。

CAは日々のフライトの限られた時間内で決められたサービス・パフォーマンスを実施する義務があります。

しかしフライトでは様々なイレギュラーやハプニングも起こります。

日常業務でもイレギュラー時でも共通して必要なのがまさに”段取り力”です

頭の中では常に2〜3工程先のことを考えています(CAあるある)

「あれをこうしてこうするとこうなるから、その間にこれをして・・・」といった具合に延々と繰り返します。

それは秘書にも通ずる部分があり、日常業務ではもちろん、社長の突然の予定変更などのイレギュラーにも柔軟に、そして迅速に対応しなくてはなりません。

「この人とMeetingの予定が長引いたから次の予定がこうなって、会議室はここに移動してもらって、この人にも予定を変更依頼しに行って・・・」

と言ったような具合です。

書いていても思いましたが、この辺はそっくりそのままどちらの職業でも活かせるスキルですね。

スルースキルw

CAや秘書に限ったスキルではないですが、本当にのスルースキルが一番鍛えられます。笑

どちらの仕事でもそうですが、傷つくこと、うまくいかないこと、失敗、対立、叱責、号泣などなど激しい時は秒単位で起こります。

そのため一つ一つまともに受け止めていたらメンタルが持ちません。

私もどちらかというと今まで体育会方面で鍛えられてきた人間ですが、さらに揉まれ続けてだいぶ強くなったように感じます。

そのような環境の中で私が一番大切に思っていることは”どんな時も絶対に自分を責めないこと”です。

客室乗務員や秘書は日々色々な人から責められ続けます。笑
そんな時に唯一の味方である自分までも自分を責めてしまったら本当に潰れてしまいます

だからうまくいかないことがあっても、そんな日もあるよね、自分はよくやったと思うことにしよう

とさくっと切り替えてまた次に向かうようにしています。

よきに計らう、よしなに行う

最後のスキルですが、私はこのスキルがCA・秘書共に一番大切なスキルだと感じています。

誠に恥ずかしながら、私は社会人になるまでこれらの言葉の意味を知りませんでした。しかしCAや秘書として働いていると非常によく出てくるワードです。

言葉のままではありますが、簡単に言うと

「状況を見て、空気を読んで、柔軟に、機転を利かせて対処する」

ということで、いわゆる”気が利く”または”忖度”にも近い状態だと思います。

本当にこれは大事なスキルでありながら個人的には一番苦手なものでした。泣
なぜそこまで難しいのかというと、

「規則またはマニュアルではこうだけど、実際目の前で起こっていることに対してどの程度規則やマニュアルを適用するか」

「一般的にはこうするべきだけど、この人はこうだから今はこうするべき」

といったような答えのない、または状況によって答えが変わってくるものだからです。

どちらかというとマニュアル人間な私はこれが苦手でしたが、経験を積むにつれてある程度の感覚やパターンを掴めるようになりました。

CA時代に培ったこのスキルはもちろん秘書でも生かされ、さらに磨かれ、今でも大変役に立っているスキルの一つです。(しかし未だに自信はありません。笑)

CAや秘書は”気が利く”という印象が強いと思いますが、まさにそのスキルのことです。

前編まとめ

 

以上が前編でした。

職種は違えど、客室乗務員時代に培ったスキルは確実に秘書への転職で活かせると言えます。また逆の転職も然りです。

自身の知らぬ間に培ったスキルを時間がある時にでも棚卸ししておくといいと思います。

後編では秘書転職で必要な+αについてまとめて見ます。

ぜひ明日もよろしくお願いします😌

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