仕事ができる人の特徴【CAの場合】

airplane in the sky

今日は仕事のできる人の特徴について、CA時代を思い出してまとめてみました。

まとめてみてわかりましたが、これらはCAだけに限ったことではなく、どんな職種にも共通します

では早速いきます。

1. 空間的視野が広い

広い客室内と長いフライトタイムの中で秒単位で移りゆく事象に的確に対処していくのがCAの仕事の大変なところです。

しかし、仕事のできるCAはこの時間的・空間的視野が普通の人よりもものすごく広いのです。

私がまだ国際線に乗務し始めの頃、右も左もわからず、とりあえず覚えてきたこと、訓練で実践してきたことをそのまま行動に移していました。今思えばこれは完全な思考停止状態です

そんな時に非常にお世話になった同じチームの5年程上の先輩がいました。

彼女は本当に仕事のできる人だと乗務経験の浅い私でもすぐにわかりました。
とにかく時間的・空間的視野が広いのです。

私が目の前のことに没頭している間に彼女は客室全体を見て、手薄になっているサービスや困っているお客様を常に瞬時に察知していました

また、さっきまでここにいたと思っていたのに、気づけば反対側の座席列の残りのカップや食べ物のゴミなど回収していたり、泣き止まないお子様をあやしていたり。

そしてそのような行動をしている間にも彼女は常に頭を働かせ、「どこか手薄になっていることはないか」「何かに不快に感じているお客様はいないか」とアンテナを張り巡らせ、広い視野を保っているのです。

そういうCAはお客様だけでなく、他のCAが困っていたり、難しいお客様に手を取られている状況にも即座に気付き、さりげなく手を貸してくださいます

この先輩はCAの世界を出たとしても活躍できる先輩なんだろうと今でも思っています。

2. 時間的視野も広い(常に2〜3歩先を予測して行動できる)

空間的視野の話をしましたが、時間的視野の広さもCAをしていく上で重要な要素でした。

仲の良かった一つ上の先輩の話ですが、彼女もものすごく仕事のできるCAでした。

先ほどの空間的視野の広さの中でも触れましたが、時間的視野の広さという観点でも、自分が何か仕事をしながら、常に次の次の動きまで考えているのです。

私がのそのそとサービスを終えギャレーに戻ると、その先輩はもう次のサービスの準備やトイレの清掃を終えており、サービスが落ち着いた際に次はどうするべきかを常に考えています

しかもその時々で客室の状況は変化していくので、それに合わせて柔軟に次の行動を考えているのです

例えば、普段通りのサービスをしている最中に少しずつ揺れがきたとします。するとその時点で、これ以上揺れが強まった場合の行動(カートを片付ける、サービスを中断するなど)と揺れが収まってきた場合の行動(引き続き注意しながらサービスを続けるなど)を状況を見ながら判断し、さらにその先の行動まで予測をし、サービスを組み立て、他のCAを誘導していきます

CAは咄嗟の判断力が肝になるので、普段からこのように先まで予測できるといった思考はとても大切です

3. 重要なことの優先順位を付けて動ける

客室では様々な事象が立て続けに起こります。

例えば、前方で飲み物こぼし、後方で赤ちゃんが大泣き、中央でビジネスマンのクレームなど。そのような状況であってもサービスを進めながら対処していきます。

そのような状況下では常に優先順位を付けて、他のCAと協力しながら人員配置を考えて対処しなくてはいけません

その上で最優先事項となるのは安全です。安全に関わる部分を第一に対処し、客室から不安全要素をなくしたフライトをすることが求められます

口で言うのは簡単ですが、一度に様々な事象が起こると少しパニックに陥るのが人間です。そのような状況でも常に冷静に、優先順位を外さないのが仕事のできるCAの行動です。

3-(1). 空気を読める、察することができる

これはCAが仕事をする上でとても大切なことです。

お客様とのこともクルー同士(先輩後輩関係)のことでもです。

様々なお客様がいれば様々なクルーがいます。笑

どんな時もうまくコミュニケーションができるCAはとにかく「空気が読める」「察することができる」CAでした。

逆に全てを規定通り・マニュアル通りにしかできないと自分も周りもだんだんと辛くなります(新人時代の私のように笑)。

「言わなくても察してくれる」「状況をわかってくれる」CAはお客様からもCAからも評判が良く、一緒に仕事をしやすいCAとなり、大変信頼も厚くなります

3-(2). その上で「よきに計らえる」「よしなに行える」=応用力

空気を読んだり、察したりしていく中で、さらに踏み込んで「よきに計らえる」「よしなに行える」となると完璧です

コミュニケーションには常に変化があり、常に予測していないことが起こったりします。その中で、初めて遭遇することであっても今までやってきたことの根本を理解していれば応用ができます

そこで応用ができるCAはとても仕事のできるCAだと思います(CAに限ったことではありませんが)。

例えば見ていて仕事ができると感じたのは、飛び始めて日が浅い後輩だったりします。フライトの経験は自分よりもかなり浅い場合でも、基礎を理解し考えながらさらりと応用できる新人CAもいます

応用力に年齢は関係なく、その人の日頃の仕事への向き合い方や考え方が蓄積されていくものなのだと後輩からも学ばせていただきました。

まとめ

以上が私の経験から考える仕事ができる人(CA)の特徴です。

冒頭でも触れましたが、これらの特徴はCAに限ったことではなく、どこの職種であっても同じように発揮されるものだと思いました。

私はCAとしてもOLとしてまだまだ及ばない点が多いですが、先輩からも後輩からも自分にない部分を持った方々の仕事術をこれからも吸収していきたいと思います。

それでは本日もお読みいただきありがとうございます。
おやすみなさい😌

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