今日は私がCA時代に訪れたスランプについてどう乗り越えたかをお話しします。
興味ないかもしれませんが、少しでも似たような状況の方々の参考になればという次第です。
目次
そもそもCAに訪れるスランプとは?
実際に働いてみないとCAの仕事のどのような部分に大変さを感じるのか、なかなか想像しにくいと思います。
例えば人間関係、お客様からのクレーム(モンスターカスタマー)、不規則な生活、プライベート(恋人・友達・家族)の問題、仕事のモチベーション、将来への不安などなど。
その中でも私が陥った深く長いスランプは人間関係と仕事での成長という部分でした。
私が勤務していた日系の航空会社では当時、3年目を目処にマネジメント業務を習得することとなっていましたが、これが正直きつかったです。。。
私のスランプは3年目を半年過ぎた頃から約1年間に渡り続きました。
・班員全員から厳しいご指導
・管理職フライトを数回アサインされる
・やたらと厳しい有名なチーフパーサーにあたり、心身共にズタボロ
・私がパーサーをやると毎回事例発生(所謂”事例持ち”状態。)
今思い出しても涙が出てきそうです。
それまでは特別目を付けられるわけでもなく、だからと言って仕事ができるわけでもなく、ごく普通の”可もなく不可もなく”な地味CAだったため、次から次へと起こる困難に1年間常に心が動揺していました。
同時に”人ってなんて怖いんだろう”と思ったのもこの時期。
これ以上は内容が激しくなりそうなので省略。笑
一番辛かったのは”自分は一生懸命やっているのに、なぜかうまくいかない””次から次へと不運がやってくる”という自分ではコントロールできない部分でした。
パーサー業務を始めて約半年間は毎回班でのフライトの度に何かしらの事例に遭っていました。
例えば、
・食事に異物が入っておりお客様からご指摘
・着陸の振動で上の物入れが開き、お客様のPC落下
・14時間のフライトで、食の好みがここの会社とは合わないから一度も食事はしないという人が現れる(→なぜか私が怒られる)
・座席のヘッドカバーを固定しているマジックテープに衣服(セーター)が絡まり衣服破損
・急病人発生→ドクターコール(降機時にはお客様回復☺️)
これらの事象を半年間で経験しました(しかも自分が責任者で)。
CA経験者はわかると思いますが、相当”持ってる”人ですよね。笑
このようにあまりにも不運が重なり、ちょうどプライベートでも辛い失恋をした時期と重なり、完全に先が見えなくなった当時の私(20代後半)は思い切って生活を見直すことにしました。
1. 規則正しく健康的な休日を過ごす
休日もダラダラ無意味な時間を過ごすのは極力やめて(本当はこのダラダラが大好きなのに)、どんなにフライトで疲れていても、時差ボケになりそうでも、遅くても10:00頃までには起き、夜は1:00までには寝るようにしていました。
*全然規則正しくはないと思われそうですが、時差勤務があるCAにとってはこれだけでも難しい。。。
2. ジムで激しめのエクササイズをする
私は運動は好きな方だったので、サボり続けて月額だけ払い続けていたジムに再度通うことに。
それも朝のオープンと同時に入場できるよう、9:00過ぎにはジムのドアの前で並んで待機していました。
ジム内で行われるオープン時恒例のラジオ体操にも参加。
そしてヨガ、ピラティス、エアロビクス、ズンバなどあらゆるプログラムに参加し、結果私はただひたすらランニングマシンで時速7.5kmペースで長時間走ること、エアロビクス、ピラティスが向いていると気付き、それらを続けました。
リラックスしてできる運動よりも、少し激しめで終わった後に達成感を味わえるようなことが必要だったのかもしれません。
運動後はセロトニンがたっぷり出たせいか気分まですっきりし、「また頑張ろう!」と自然と前向きな気持ちになれていました。
また体力が戻ったせいか、自然とフライトでも自信を持って乗務できるようになりました。
何か理不尽なことがあって怒られても、心の中では「でも私はあれだけジムで鍛えているし、偉いんだ」と少し強気に。笑
このスランプを乗り越えられた一番の要因はこの運動効果だと今でも思います。
3. 誇れる特技を磨く
それでもまだ辛かったので今度はなんとなく料理を始めました。
当時実家暮らしであったため、休日の度に家族全員分の料理を作り始めました。
ちょうどその頃、野球選手の奥様レシピにどハマりしており、様々な奥様レシピを見ては、どういう献立を組み立てれば栄養素が不足なく補えるか、を考えるのが好きになり、「栄養と料理」も定期購読し始めました。
そしてそのままジュニア野菜ソムリエの資格も取りました!
毎回主菜・副菜(3品)・ご飯・汁物と6品目ほど必ず作り、色とりどりの食卓になりました。
毎日ではなく、毎休日だったからできたことです。笑
家族には感謝されるし、自分でも出来上がって食卓に並ぶ料理を見るのはとても達成感があり、同時にフライトでボロボロになってしまった自己肯定感をも修復できました。
フライトでうまくいかなかったり、上司に怒られる度に、「でも私はあれだけ料理ができるんだからいいんだ」と思っていました。笑
4. 趣味を存分にやり切る
当時から大好きだったスポーツ観戦も存分に極めました。
全国様々なところへ遠征に行き、現地の友達や上司とスポーツ観戦を満喫しました。
シーズン中には約30試合程に足を運び、とにかく楽しかった!
フライトで傷ついた身も心も趣味に没頭している間は意識せずとも満たされていきました。
まとめ
以上が私が経験したスランプの脱出方法です。
これらを続けること約1年、徐々にトラブルや上司から酷く怒られる回数が少なくなり、気づけばとても素敵な班員さんにも恵まれ、大変ながらもやりがいを持って仕事ができている自分に気付きました。
スランプ中はどうしても自分に自信が持てなくなりがちではありますが、そんな時期でもいかに自己肯定感を高めるか、が私が学んだスランプからの脱出方法の重要ポイントです。
こうやって今のスランプも抜け出していかないと、とふと思いました。笑
それではおやすみなさい😌
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