立春を迎えましたが春はまだ先ですね。
そんな2月といえば初めて一人で海外にホームステイした時のことを思い出します。
パスポートも持っていなかったので本当に初めての海外。大学2年生の2月、1ヵ月間のホームステイと語学留学にアメリカ・サンフランシスコに行きました。
その頃はとにかく本場の英語を学びたくて、時間のある大学生のうちに行こうと決断しました。
いきなり行くのは不安だったので、出発前の約半年間は大学の授業以外にも大手英会話スクール(少人数レッスン)に通っていました。
就職してからも別の英会話スクール(個別)に通ったり、結婚してからは旦那の転勤でオーストラリアの語学学校にも約1年間通った経験があります。
今日はそのような経験を通して日本の英会話スクールと海外の語学学校の教育についておおまかに比較しながら見ていきたいと思います。
目次
日本の英会話スクール
まずは日本の英会話スクールについて。
1. 講師が丁寧で優しい=(私たちは生徒であり、お客様である)
ここが一番の違いだと思います。
講師は生徒による評価を常に気にしなくてはいけないのが日本の英会話スクール。それなりの料金を払っているからというのもあります。
教え方も非常に丁寧で講師は基本的にいつも笑顔、そしてとことん褒めてくれます。
たとえば、少し難しい単語を使って話しただけでも、ものすごく褒められます(私もそれがとても嬉しくて勉強のモチベーションになりました)。
今でも覚えているのは、12月のある日のレッスンで「クリスマスの飾りはするの?」と聞かれて、私は
「本物のもみの木はないけど、イミテーションならあるよ!(I don’t have a real tree, but I have an imitation one!)」
と答えました。
すると当時中学生レベルの単語でしか会話ができなった私がイミテーションという単語を知っていたことに講師は驚いて、とても褒めてくれて、まさかのレベルまで上げてくれたのです!笑
大げさなまでに褒めてくれることでモチベーションも上がり、自身のレベルアップに繋がると思います。
2. 要望などを日本人スタッフが親身に聞いてくれる
日本の英会話教室は受付の日本人スタッフの方がとてつもなく優しいです。
毎回受付で笑顔で挨拶をしてくれたり、「最近学校どうですか?」というような世話話もしてくれます(たまにお節介に感じる人もいるようなのでこの点は賛否両論ですが・・・)。
少なくとも私はちゃんと自分を見てくれているような気がして安心して勉強を続けられました。
また、スクールにもよりますが、「この先生は合う!」「この先生は苦手。。」という要望にも応えてくれ、自分に合った講師の授業が受けられるところもあります。
3. 生徒が皆日本人
これは日本の英会話スクールに通っている限り致し方ないことではありますが、日本人同士の英会話ははっきり言って上達しません。
また、少人数制の場合、お喋りな人ばかりがひたすら授業終了まで話し続けるということも起きてしまいます。私は少人数制に通っていた時はこれが一番辛く、社会人になってからはマンツーマンレッスンにしか通いませんでした。
海外の語学学校
では海外の語学学校はどうでしょうか?
1. 先生と生徒は対等
これが日本人の私にとっていちばん不思議な感覚でした。
まず、日本の英会話スクールでは生徒=お客様でした。
また日本の学校教育の考え方は生徒<先生です。
では海外の語学学校ではどうなのか?
先生=生徒(=対等な関係)なのです!
これはなかなか苦労しました。
オーストラリアの語学学校に通っていた時のこと。
先生を呼ぶときに思わず日本の感覚で「Teacher!」と呼ぶと、「Yes, student!」と返されてしまったのです。
そのあとその先生は
「あなたにちゃんと名前があるように私にも名前があるの。あなたが私を”先生”と呼ぶのは、私があなたを”生徒”と呼ぶのと一緒よ。」
と。
その時初めて先生と呼んではいけない理由に納得できました。
通い始めの頃は先生を下の名前で呼ぶなんて日本ではあり得ない!と思ってしまい、なかなか呼べずにいましたが、その言葉を聞いてから欧米社会における生徒と先生の関係性について理解できました。
2. とにかく喋ろう!主張しよう!
これは日本人が異文化コミュニケーションの場でぶつかる典型的な壁です。
とにかく「日本人は授業中静か」「何を考えているのかわからない」「何も考えてないの?」という誤解を受けます。
日本の教育がそうなので仕方のないことです。
私も試験対策クラスにいた頃、クラスメートの半数以上が南米系(主にコロンビア人とブラジル人)の生徒でした。彼女たちはとにかくよく発言します。
わからない部分があると授業の進行に関わらず自らのタイミングで質問します。
私はそれを聞いているだけ。。。
ついにある日先生に個別に呼び出されてしまいました。
「なんでそんなに授業中発言しないの?いつも文法やリーディングはできているのにスピーキングが全くできていない。あなたの性格はシャイなのはわかるけど、シャイというよりtimid(内気)ね。でもせっかく語学学校に来てるんだからもっと話さないと!」
これは落ち込みました。帰って数日は泣きました。
自分でも人前で話すのが苦手なのはわかっているけれど、それがなかなか直せない。だから辛いのに。
間違いなく日本の英会話スクールではこんなことを言う先生はいません。笑
これも私たち生徒はお客様でもなければ目下でもない。そんな対等な感覚から生まれることなのだと思います。
3. 友達の多くは外国人
これが外国の語学学校に通う一番のメリットだと思います。*人気の留学先の場合、日本人の生徒も多いですが。
授業では日本人同士の英会話とは違い、相手の英語を聞き取れない、自分の英語が伝わらない、ということが多々起こります。
しかしなんとかして伝えようとする能力が身に付きます。そしてそれを続けていくといつの間にか英語が上達していることに気が付きます。
さらに良いことに、仲良くなると授業だけではなく、放課後や休日も遊ぶようになります。
授業だけではなく、普段の生活での会話も英語でできるということです。
それは授業ではわからなかった”状況に応じたニュアンス”が理解できるようになったり、もっと深い感情まで話したいのに話せないから勉強する、というモチベーションになったりと授業以上の学びを得られます。
これだけでも外国の語学学校に通う価値はあると私は思います。
まとめ
以上が日本の英会話スクールと海外の語学学校のそれぞれの特徴でした。
どちらが良くてどちらが悪いというのではなく、自分の性格や生活スタイル、また伸ばしたい能力によって合うスクールが変わってくるということです。
またこの英会話スクールや語学学校の詳細についても書いていきたいと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
おやすみなさい☺
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