私は派遣社員になって、新卒がいかに恵まれたポジションであるかを横目に見ていて日々感じるようになった、という話は以前話題にしました。
しかしこれはCAには当てはまりません。
その理由をまとめてみました。
目次
CAはフラットな世界である
CAは入社〜訓練、普段の勤務に至るまで、新卒・既卒関係なく、平等に仕事のチャンスが与えられます。
例えばどのようなところか?一つずつ見ていきます。
*以下は私が働いていた日系エアラインのお話なので、航空会社によっては異なる基準を設けているところもあるかもしれません。ご参考までに。
新卒・既卒どちらも同じ訓練内容
年齢や職歴に関係なく、新入訓練の内容は新卒・既卒共に同じ内容のものです。
これは航空会社として一定の安全基準・サービス品質を満たさなくてはいけないためです。
年齢や職歴に関わらず入社時期や等級で見られる
CAは基本的に毎回「はじめまして」からフライトがスタートします。そのため勤務前にはその日のメンバー表のようなものを確認します。
内容は一人ひとりの名前・入社時期・等級・サービス資格(どのクラスまで担当できるか)・外国語レベル・アナウンスレベルなどがオンライン上で見られるようになっていました。
もちろんそのメンバー名簿では「年齢」「前職」は公表されません。
そのため各CAは「入社時期」「等級」「サービス資格」などを見てその人がどれほどのキャリアなのかを把握し、その日のサービス分担の参考にします。
例えば著しく英語レベルが高かったり、他の言語の資格を持っていたりすると「外資で働いていたの?」というようなやりとりはあったりしましたが、前職や年齢といったことはそこまで気にされることはありません。
前職や年齢によって出世スピードは変わらない
CAのキャリアプランにも多少個人差はありますが、基本的に新卒・既卒共に同じ段階を踏んでステップアップしていきます。
その中でスルスルと器用に難なくキャリアを積んでいく人もいれば、苦戦して時間がかかる人もいます。
それが結果的に成長・出世の差になるのであって、新卒だから/既卒だからというのは関係ありません。
CAはどちらかというと評価する上司によって出世スピードが変わってきます。まさに運ゲー。
同じ入社年度は新卒も既卒も「同期」
こちらも会社によって多少の違いはあるかもしれませんが、私が勤めていた日系の航空会社では同一年度に入社した場合、年齢や前職に関係なく完全に「同期」という括りでした。
始めの頃は私も年上である既卒同期に気を遣って敬語で話していましたが「敬語やめてー!」と言う同期が多かったので途中からは割り切って新卒・既卒関係なく全員に等しくタメ口で話すようになりました。
そういった面でもとてもフラットな環境だと思います。
まとめ
以上が「CAは新卒・既卒どちらが有利ということはない」理由です。
この環境下において、新卒採用の中止や中断、採用人数削減などのニュースが相次いで出てきていますが、CAにおいては新卒が叶わなかったからといって悲観することは全くないと思います。
試験に受かって訓練を乗り越えれば、新卒も既卒も平等にCAです。
その先のキャリアプランも同様です。
それぞれの良さを生かしながら良いフライトを作ることが一番大切なので。
それではお読みいただきありがとうございました。
また明日😌
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